新型コロナウイルス抗体
★ S抗体
- ウイルス表面に存在する突起状(スパイク状)のSタンパク質(スパイクタンパク質)に対する抗体。
- mRNAワクチンはS抗体の産生を促進。
- 血液中のS抗体濃度・・・mRNAワクチンの反応を示す指標 になる。
★ N抗体
- ウイルスの中心部で遺伝子を包むNタンパク質(ヌクレオカプシドタンパク質)に対する抗体。
- N抗体はワクチンでは産生されず、新型コロナウイルスに感染した人のみが保有。
- 血液中のN抗体(+)・・・過去に新型コロナウイルスに感染したことがある。
★ 新型コロナウイルス抗体検査
- 過去に感染していたか、抗体を保有しているかを調べる検査。
- 現在感染しているかを調べるPCR検査・抗原検査とは異なります。
- 感染したことがあるとS抗体・N抗体ともに陽性(+)になります。
★ ウイルスの変異株
- ウイルス表面のSタンパク質(スパイクタンパク質)は細胞の中に侵入するための重要な役割を果たしています。
- 変異株ではSタンパク質に変化がおこります。
- Sタンパク質に変異が起こることで感染力の増強や病原性の変化が起こります。また、ワクチンの効果が弱まることもあります。
最近では新型コロナウイルス感染者の隔離期間も短くなってきましたが、感染される方が増えているので気をつけましょう(^^)