ピロリ菌
ヘリコバクター・ピロリ菌
ピロリ菌は細長いらせん状をしていて片側の端に数本のべん毛を持ちます。このべん毛を高速回転させ胃の中をドリルのように動き回り胃粘膜表面を傷つけるため、胃粘膜が胃酸の攻撃を受け胃癌や胃潰瘍になりやすくなります。
ピロリ菌感染そのものの症状はほとんどありません。ですので、感染初期には慢性胃炎になったりするものの自覚症状はほとんど無く、放置すると胃潰瘍や十二指腸潰瘍になり食後や空腹時にみぞおち辺りが痛くなってきます。さらに胃癌になると腹痛・嘔吐・体重減少・貧血・すぐに満腹になるなどの症状が認められるようになります。その他、悪性リンパ腫(MALTリンパ腫)などになることもあります。
ヘリコバクター・ピロリ抗体検査
血清ピロリ菌抗体価
- 3U/ml未満(陰性)ピロリ菌感染の可能性は殆どない(未感染)
- 3~9.9U/ml(陰性高値→陽性)ピロリ菌感染の可能性あり要精査
- 10U/ml以上(陽性)ピロリ菌感染の可能性が高く要精査
(※除菌成功後も血清ピロリ菌抗体価の陰性化は1年以上かかることがあります。)
当院でヘリコバクター・ピロリ抗体検査(陽性)になった人(=胃癌発症リスクの高い人)は消化器内科に紹介しております。