レム睡眠行動障害
寝言・歯ぎしり
- レム睡眠・・・浅い眠りの状態で、脳は活発に活動しているので様々な夢を見ますが、体は眠っていて筋肉が脱力しているため通常は見ている夢の内容に合わせて大きな動きをすることはありません。(骨格筋への運動系の神経伝達抑制機能が働いているため骨格筋が弛緩し無動の状態)
- レム睡眠行動障害・・・睡眠中にはっきりと会話をしているように話したり、笑ったり、大声で怒鳴ったり、人や物を殴ったり、歩いたり、走ったり、歯ぎしりをしたりと、見ている夢の内容に伴い大きく行動します。(骨格筋への運動系の神経伝達抑制機能に障害が生じ夢に合わせて体が動く状態)
幼児期の寝言などは特に問題はありませんが、大人になってからのレム睡眠行動障害では本人や隣に寝ている人などに危害が加わることもあるので早期に対策が必要になります。
レム睡眠行動障害はストレス・疲労・生活リズムの乱れ・アルコール(寝酒)などが原因になることが多いため、これらの改善に努めることも重要です。
レム睡眠行動障害が起きる場合、しっかり寝ているようでも眠りが浅いことも多く、また、就寝中の異常行動のため日中に眠気や疲労が出たりもします。当院では、まずは、睡眠導入剤などで深い眠りにつけるように治療を行っております。